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yuri  Perrine's dress  yuri

 承前。

 ...中の人が到着して半年、新大陸からの荷物が届いてから数ヶ月が過ぎても、いまだ衣装は揃いませんでした。その為かどうか、巷では桜の花びらも散り果てたというのに、私の部屋のカレンダーは2月のままで、時に見放されたかのように肌寒い日々が続いていたのでした。(だから、モノグサでカレンダー捲ってないだけだってーの)しかしながら、冬来たりなば春遠からじ、つーか、明けない夜はない、つーか、死して屍拾う者なしつーか(笑)いよいよ、その日は来たのでした。すなわちシミーズ・カム・トゥルー !!

 中の人、すなわちきゃらめるりぼん・ごーじゃす@めいぷるについてはここでは詳しく述べません。激しくスレ違いあまりペリーヌに関係ないからです。ただひとことだけ言わせてもらえば『ちちよ!あなたは偉かった』(南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏)。

 

chim_2.jpg  シミーズ(と、見えませんがドロワーズ)です。
 今回揃えたすべての衣装について言えますが、少し小さめです。このシミーズももすこし丈があっても良かったし、全体的にもっとゆったりした感じが欲しかったところです。

 発注の際には”生地は(下着としては)やや厚めで、風合いは生成りつーか未漂白な色つやの綿”という要望をつけましたが、満足できる出来です。アニメで登場するのはもっと真っ白いシミーズなのですが、哀しいかな貧乏なペリーヌが、それも着古したシミーズはきっとこんな感じだったでしょう。

 アニメに登場するすべてのものは、シーンによって何かしら差違があるという宿命がありますが、ペリーヌのシミーズについて言えば、好意的に解釈すると元々着ていたものと後に自作したものの少なくとも2着はある、ということになるのでしょう。このシミーズは、ペリーヌが元々着ていたシミーズということで、どうでしょうか?私としてはまずまずの出来だと思っています。きっと草葉の陰のエドモンも喜んでいるはずです(なんでや?)。

chim_1_50.jpg chim_2_50.jpg 左/全体的にこんな感じ。中の人のポーズがやや腰を突き出すような姿勢であることと想像以上に成長している(笑)ことによって、ペリーヌのシミーズよりやや裾が短いかなあという印象を受けます。

右/四角い襟刳りが古風な感じ?で、肩の”ひらひら”が可愛らしいです。首の後ろはボタンで留められています。胸の辺りの前後の両脇にプリーツとゆーのかダーツとゆーのか、とにかくひだが入っています。

doro_2_50.jpg doro_3_50.jpg 左/ドロワーズです。巷のゴスロリブーム?で用いられるドロワーズは膝ぐらいの丈です。業者さんの意匠で裾にフリルがついてます。ペリーヌのドロワーズが見られるシーンは(たぶん)ひとつしかありませんが、フリルを除けばこんな感じでしょう。着心地を考えてのことか、シミーズよりやや柔らかい生地です。

右/後ろから。このドロワーズは後ろでボタンと紐で留めるようになっています。おしり部分は縫い合わされていません。そう、これは用足し用のスリットなのです。ですので、慣れれば腰をちょっと突き出せば用が足せたはずです。

doro_1_50.jpg    古い時代のドロワーズでは前の方も縫い合わされていません。てゆーか私はそーゆーのを要望していたのですが(笑)、業者さんは”そりゃなんぼなんでもあんまりでしょうが!”と思ったのかも知れません。(ちなみに今のドロワーズにはスリットはないと思いますよ)

 十九世紀のドロワーズはもっとダボっとしています。これもシミーズ同様、やや寸法が小さめということですかね。

 

chim_2.jpg  ペリーヌの衣装・ひとり旅バージョンです。まあ、ボディースを脱いだだけですがね(笑)。

 御存知のようにペリーヌのブラウスは旅が進むに連れて、色が濃くなってゆきます。という訳で、このブラウスの色も下の3点セットのブラウスの色よりも濃くなっております。なかなかよい色がなくて似たような色とデザインのブラウスを、結局4着も買ってしまいましたよ(←スーパー馬鹿野郎)。その影響でこういう濃いクリーム色という感じのブラウスやシャツを見ると反応してしまう後遺症が残っています(笑)。

 でも、あの帽子を用意することが出来なかったのが残念。あ、腕まくりさせるのも忘れてた!ひぃ〜 !!

natu_2_50.jpg skat_1_50.jpg 左/ブラウス。こいつは淡いバージョン(笑)。ペリーヌのブラウスは前開きでボタン留めなのですが、画像とは違ってボタンが隠れるタイプなのかも知れません。袖口もボタン留めかどうかは不明です。もっとぽこっと膨らんだ袖口だったような?

右/広げると円形になる単純な、そしてでっかいスカートです。後ろで紐留めです。昔のアニメで子供が御婦人のスカートの中に隠れるというシーンがあったりしますが、このてのスカートなら十分隠れられます。いや、ホント。

 

peri_reed.jpg

 草刈り少女(笑)。
 微妙にアニメのとは違いますけど、結構雰囲気出てると思うんですけど、如何?やっぱ3点セット揃えると映えますねえ。

 こうしてあらためて眺めると、認識性の高さが際だってる衣装ですねえ。今でさえここまで強力な色の普段着の人てのはなかなかいませんよ。まして十九世紀おや、てなもんで。赤は特別な色なので当時は普通の人はなかなか着られなかったのではないかとも思われます。こういう真っ赤な衣装には枢機卿の服なんかがありますけど、それ系の人しか着れなかったとか?

 十九世紀が舞台の映画とかドラマとか見ても、ここまで鮮やかな衣装の人は貴族でもなかなかいません。まして庶民はじみ〜な茶色系の人ばかりのような。ですからもっと十九世紀らしくしようとすると、色は茶色系のもっとくすんだ色にしないといけないのでしょうね。.....でもそんなのイヤだ(笑)。

 スカートにもボディースにも言えることですが、その頑丈さは今の普段着にはなさそうな感じです。これならヨーロッパ横断の旅にも耐えられそうな気がします。結構身体保護機能も高そうだし。

peri_1_50.jpg body_1_50.jpg 左/女性らしいシルエットが強調されてます。まあ、おしりを膨らませたようなファッションが流行った時代ですから、庶民でもそれっぽくしようとしたんでしょうか?

右/アニメのは”ペケ印”がふたつしかありませんが、これは鳩目が多くてみっつ半も出来てしまいます。コレの身体矯正効果はタダモノではなく、キリキリとFRPの体を締め上げております。これで生身の身体なら、気絶しやすくなるのも当然です。一方、肋骨もきしむほど締め上げられれば、おちちが超寄せて上げられるのは必定、この中の人は結構アレがナニなほうなのですが(笑)、実際の生体細胞ならばもっとスゴイことになりそうな予感。

kutu_1_50.jpg    ペリーヌのブーツは、皮を縫って作ったとおぼしき素朴なアンクルブーツです。この靴が似ているのは、色合いと大きさぐらいで、あまりそれっぽくありません。もっと丸っこくて、ファスナーは勿論、ヒールもほとんどないのです。

 ちなみにこの靴は、中の人を直立させるために、右足の底に穴を開けています。ここに固定台の棒を通す訳です(ごーじゃす@めいぷるの右足裏には対応する穴が開いています)。新品なのに誰にも足を入れられないまま、穴を開けられる不憫な靴(笑)。ちょうどこの穴を開けた部分に金属製の骨というか板バネというかが埋め込まれていて、いやはや、難儀しましたわ。

 さて、皆様。
 愚かなe_nonoの乏しい財力を搾り尽くし、狂騒の果てに辿り着いたペリーヌモドキ衣装な訳ですが、如何でしたでしょうか?私は結構満足の行く出来ではないかと思うのですけど(そう思わんとヤッテラレンというのは秘密)。これがズボーンと部屋の中に突っ立ているサマは、思わず街道を逸れて暗い森の中に彷徨い込んでバッタリ倒れてしまいそうなほどインパクトありますのよ(笑)。

 てゆーうか、名劇関係のサイトさんで、こげな暴挙というかアホなことをしている例は、寡聞にして未だ知りません。名劇グッズをコレクションしてるところはアマタあれども、コスプレしてる名劇サイトさんてのも知らないなあ。でも、実はこっそりやっている人がいるのでしょうか?アヤシイおっさんが夜中に部屋の中で仁王立ちでシナをつくって う・っ・と・り。断言しますが、それは変な人です!(アンタ、人のことが言えるのか!!?)でも、もし私が空前絶後のおっさん体型でなければ、この衣装を着てみただろうなあと思うのは紛れもない真実。うーむ、謎は深まるばかりだ...(地獄の底まで深まってろ!)

お・ま・け?

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